プロローグ『・・・捕まえた』

なんとか伸ばした手を、優しく握り返してくれた感触にほっとして、ゆっくり顔を上げたときだった。

「……捕まえた」

「……ひっ!?」

目線の先にいたのは……。翔太くんじゃなかった。

私はその人に手を握られたまま、水色の羽織を着た人達の前に連れ戻されてしまった。

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